こんにちは!サウナに行くと、サ室の温度より水風呂の水質成分表を先に見てしまう、サウナマニアのおれっちです。
サウナーの皆さん、こんな経験ありませんか?
「家のシャワーで浴びる水(18℃)は冷たくてツライのに、サウナ施設の水風呂(16℃)はずっと入っていられる…」
「同じ温度計の表示なのに、A店の水風呂は刺すように痛くて、B店の天然水は体に吸い付くように気持ちいい!」
これ、単なる「雰囲気」や「プラシーボ効果(気のせい)」じゃありません。実は、そこには明確な科学的理由があるんです。
今回は、私たちが普段使っている「水道水」と、サウナの聖地と呼ばれる施設の「名水」の違いについて、ちょっとマニアックに、でも分かりやすく解説します。
サウナ旅(サ旅)の計画を立てる時の「保存版しおり」として使ってくださいね!
結論!全国水風呂スペック一覧表(全28施設)
まずは結論からドーンと見せます。
日本中から厳選した「水風呂がヤバい」28施設。それぞれの「硬度」「pH」「温度」、そして科学的な「推しポイント」をまとめました。
| エリア | 施設名 | 水源 | 硬度 | pH | 水温 | 科学的「推し」ポイント |
| 北海道 | 白銀荘 | 十勝岳湧水 | – | ~3.0 | 変動 | 強酸性泉で肌を溶かす!? 究極のピーリング×雪解け水 |
| 北海道 | 北海道ホテル | 札内川伏流水 | 低 | 8.5+ | 16-17℃ | モール温泉成分で肌とろとろ。日本一の清流を使用 |
| 北海道 | ニコーリフレ | 地下水 | – | – | 16℃ | 備長炭濾過による徹底的な不純物除去とまろみ |
| 北海道 | 湯宿だいいち | 自然河川 | – | – | 変動 | 川へダイブ! 流水(強制対流)による無限冷却 |
| 東北 | キュア国分町 | 地下水 | – | – | 16℃ | 滝(打たせ水)によるエアレーションと高度浄水 |
| 関東 | The Sauna | 妙高山系 | 24 | 6.8 | 変動 | 抵抗感ゼロ。空気のような超軟水 |
| 関東 | 草加健康センター | 地下水 | – | 中性 | 15℃ | バイブラで羽衣を破壊! 強制冷却の鬼 |
| 関東 | マルシンスパ | 深層地下水 | – | – | 18-20℃ | 琥珀色をした深層水の有機的なまろみ |
| 関東 | かるまる池袋 | 上水道 | – | 中性 | <10℃ | サンダートルネード。雷に打たれるような衝撃冷却 |
| 関東 | スパメッツァ | 地下天然水 | – | 中性 | 8/16℃ | 冷冷交代浴で自律神経を揺さぶる |
| 関東 | 朝日湯源泉ゆいる | 井戸水 | – | – | 13℃ | 水深150cm! 高水圧とマンガンの鉱物感 |
| 関東 | King & Queen | 地下1,300m | – | 8.6 | 16/23℃ | 水深2mへ飛び込め! 無重力冷却体験 |
| 関東 | TOTOPA | 上水道 | – | – | 9/16℃ | 都心で160cmの深さ。デュアル温度帯の最適解 |
| 関東 | 相模湖温泉うるり | アルカリ源泉 | – | 9.6 | 17℃ | pH9.6アルカリ源泉による天然の石鹸(美肌)効果 |
| 関東 | 堀田湯 | 地下天然水 | – | – | 16℃ | 露天深水風呂(160cm)。空を見上げて溶ける |
| 中部 | スパ・アルプス | 北アルプス | 67 | 中性 | 自然温 | アルプスの天然水。適度なミネラルのキレ |
| 中部 | サウナしきじ | 安倍川伏流水 | 84 | 7.7 | 17-20℃ | 成分バランスの奇跡。母胎回帰する水 |
| 中部 | 大垣サウナ | 自噴水 | ~50 | 7.2 | 14℃ | チラー無し。地球が冷やした「生」の水 |
| 中部 | ウェルビー栄 | 名古屋市水 | 19 | 中性 | 3-8℃ | 凍結寸前! 0℃以下の世界へようこそ |
| 中部 | Kiwami Sauna | 地下水 | – | – | 15℃ | 古民家の蔵×水深2m。静寂の没入感 |
| 関西 | 五香湯 | 地下水 | 軟 | 中性 | 16-18℃ | 京都の出汁文化を支える「柔」の水 |
| 関西 | 白山湯 高辻店 | 地下水 | 軟 | 中性 | 16-18℃ | ライオンの口から注ぐ高落差水流マッサージ |
| 関西 | 神戸クアハウス | 布引の水 | 113 | 6.7 | 18-19℃ | 日本屈指の硬水。カリッとした肌触り |
| 四国 | 四万十サウナ | 四万十川 | – | 中性 | 変動 | 完全流水。大自然と一体化する贅沢 |
| 九州 | らかんの湯 | 武雄温泉系 | ~10 | 8.5 | 16-17℃ | 弱アルカリ×超軟水の美容液水風呂 |
| 九州 | サウナサン | 水道/地下水 | – | 中性 | 12-16℃ | 竹炭・珊瑚で磨き上げた「水質デザイン」 |
| 九州 | 湯らっくす | 阿蘇伏流水 | ~60 | 7.2 | 15-17℃ | MADMAXボタン! 日本一深い171cm |
| 九州 | 寒の地獄旅館 | 自然湧出泉 | 398 | 4.6 | 13-14℃ | 冷たい温泉。硫黄成分が血管を刺激する |
※数値は公表値、または近隣データからの推測値を含みます。寒の地獄の数値は成分総計を含む参考値です。
【エリア別】全28施設「水風呂」深掘り解説
ここからは、先ほどのリストに載せた28施設すべてについて、「なぜ、ここの水風呂はヤバいのか?」を、成分・物理・地質の観点からネチネチと(愛を込めて)解説していきます。
読み終わる頃には、あなたも立派な「水質ソムリエ」になっているはずです。
🧖♂️ 北海道・東北エリア
〜試される大地が生んだ、酸と有機と極寒の奇跡〜
1. 吹上温泉保養センター 白銀荘(北海道・上富良野)
- 推し: pH 3.0の酸性泉 × 雪解け水のサンドイッチ
- 解説: 「北の聖地」の真髄は、実は「酸」にあります。温泉がpH3.0前後の強酸性泉なので、入るだけで肌の角質が溶ける(ケミカルピーリング効果)。つまり、肌がむき出しの敏感な状態で、十勝岳の雪解け水(伏流水)に飛び込むわけです。 さらに冬場は、マイナス20℃の外気の中で、雪にダイブすることも可能。酸で溶かされ、氷で締められる。この「アメとムチ」ならぬ「ムチとムチ」の刺激が、脳を強制的にリセットさせます。
2. 森のスパリゾート 北海道ホテル(北海道・帯広)
- 推し: 「モール温泉」の有機成分 × 日本一の清流
- 解説: ここは「水」と「お湯」の組み合わせが神がかっています。まず、温泉は世界的に珍しい植物性「モール温泉」。フミン酸・フルボ酸という天然の保湿成分が含まれており、肌がトロトロになります。 その状態で入る水風呂は、「日本一の清流」に何度も選ばれた札内川(さつないがわ)の伏流水。有機的なお湯でコーティングされた肌を、不純物ゼロのクリスタルな水が引き締める。まさに「浸かる美容液」です。
3. ニコーリフレ(北海道・札幌)
- 推し: 備長炭濾過による「人工的なまろみ」の極致
- 解説: 札幌の繁華街・すすきのにあるこの施設は、天然水信仰に対する一つのアンチテーゼ(回答)です。地下水を使用していますが、特筆すべきは備長炭濾過システム。 多孔質な備長炭がカルキ臭や不純物を吸着し、同時にミネラルを溶出させることで、キリッとした16℃設定ながら、刺すような痛みのない水を作り上げています。「加工された水」がいかに気持ちよくなれるか、その技術力の結晶です。
4. 湯宿だいいち(北海道・中標津)
- 推し: 渓流ダイブ(River Dive)の物理的冷却
- 解説: サウナ室を出て、そのまま目の前のモシベツ川へドボン。これは「風情」ではなく「物理」の話です。 静止した水風呂(静水)では体の周りに「温度の羽衣」ができますが、川(流水)は常に流れているため、羽衣が一瞬で剥がされ続けます。これを強制対流熱伝達と言い、体感温度は水温計より遥かに低く、冷却速度は爆速。内湯には温泉水を冷却した水風呂もあり、泉質とワイルドさの両方を楽しめます。
5. キュア国分町(宮城・仙台)
- 推し: 「滝」によるエアレーションと高度濾過
- 解説: 杜の都・仙台の地下水を使用。ここの特徴は、高い位置からドバドバと落ちる「打たせ水(滝)」のギミック。 水が水面を叩くことで空気が混ざり(エアレーション)、溶存酸素が増えた水は肌触りが柔らかくなります。また、深さ90cmの浴槽で頭から水を被ることで、迷走神経反射を利用した急速なリラックス効果(心拍数の低下)を誘発できるのもポイント。
🧖♂️ 関東エリア
〜濾過技術と物理ギミックの最前線〜
6. The Sauna(長野・信濃町)※関東甲信越
- 推し: 硬度24mg/Lの「空気」みたいな超軟水
- 解説: 黒姫山の湧水をそのまま引き込んだ水風呂。成分分析を見るとなんと硬度24.3mg/L。日本の平均(50-60mg/L)の半分以下です。 ミネラルという「不純物」が極限まで少ないため、水に入った瞬間の皮膚抵抗(摩擦)がほぼゼロ。「あれ?今、水に入ってる?」と錯覚するほどの軽さで、まさに空気のような水風呂です。
7. 草加健康センター(埼玉・草加)
- 推し: バイブラ(気泡)による「羽衣破壊装置」
- 解説: 「SKC」の水風呂は、15℃という温度以上に冷たく感じます。犯人は床からボコボコ湧き出るバイブラ(気泡)。 気泡が肌表面の温度境界層(羽衣)を物理的に破壊し続けるため、常に新しい冷水が肌に触れます。爆風ロウリュで極限まで熱された体を、最短時間で冷やすための「熱交換効率特化型」セッティングです。
8. マルシンスパ(東京・笹塚)
- 推し: 琥珀色の深層地下水が持つ「粘性」
- 解説: 天空のアジト。ここの水は地下深層から汲み上げており、わずかに琥珀色をしています。 これは古代の植物由来の有機物(フミン質)が含まれている証拠。この成分が水にわずかな「とろみ(粘性)」を与え、大きめの浴槽・高めの水温設定と相まって、いつまでも入っていられる「不感温度帯への誘惑」を作り出しています。
9. かるまる池袋(東京・池袋)
- 推し: サンダートルネード(雷竜巻)の衝撃
- 解説: 水温一桁(シングル)× ジェット水流。これはもはや「水質」云々ではなく「物理攻撃」です。 33℃の水流が熱伝達率を高めるのと同様、4℃台の水流は体温を奪う速度が尋常ではありません。生命の危機を感じるほどの冷却(交感神経の爆発)から、隣の温かい水風呂へ移動した時の「解凍」プロセスは、ここだけの快感です。
10. スパメッツァおおたか(千葉・流山)
- 推し: 冷冷交代浴とグルシン地下水
- 解説: ここの発明は「冷冷交代浴」の一般化です。8℃台(グルシン)の水風呂で締めた後、すぐに16℃の水風呂へ移動する。 すると、冷たいはずの16℃が「温かいお湯」のように感じる錯覚(温度順応のパラドックス)が起きます。地下天然水を使用し、サウナサンシステム(後述)で濾過しているため、塩素臭さも皆無です。
11. 朝日湯源泉ゆいる(神奈川・川崎)
- 推し: 水深150cmの水圧とマンガンの鉱物感
- 解説: 頭まで潜れる水深150cm(※潜水OK)。深い水風呂では、足元に強い静水圧がかかり、血流がポンプのように心臓へ押し戻されます。 井戸水には微量の鉄・マンガンが含まれており、薄い茶褐色。この鉱物成分が肌に「ガツン」とくる重厚な浴感を生み出しています。
12. King & Queen(埼玉・所沢)
- 推し: 水深2mへの「飛び込み」が生む無重力
- 解説: 2024年の超新星。屋外にある水深2mの水風呂は飛び込み・遊泳OK。 飛び込んだ瞬間、重力から解放され、全方位から均一な水圧を受ける「無重力冷却」は革命的。地下1,300mから汲み上げた天然温泉の水風呂もあり、エンタメと水質の両立が凄まじいです。
13. TOTOPA(東京・明治公園)
- 推し: 都市型・水深160cmの垂直冷却
- 解説: 都心のビル内で「深さ」を追求。男性浴室には水深160cmの水風呂があり、頭まで立ったまま没入できます。 直立姿勢での冷却は、全身の血管(特に首や脇の下)を一気に冷やす効率的なスタイル。9℃と16℃のデュアル温度帯も完備しており、限られたスペースで最大の「ととのい」を引き出す設計です。
14. 相模湖温泉うるり(神奈川・相模湖)
- 推し: pH 9.6のアルカリ源泉水風呂
- 解説: ここの水風呂(源泉つぼ湯・水風呂)は、pH9.6という高アルカリ性。 アルカリ性の水は皮脂と反応して石鹸のような物質を作る(鹸化反応)ため、入るだけで肌がヌルヌル・スベスベになります。「美肌の湯」の冷たいバージョンであり、クレンジング効果抜群です。
15. 堀田湯(東京・西新井)
- 推し: 露天深水風呂(160cm)と銭湯情緒
- 解説: 老舗銭湯のリニューアル。露天エリアにドカンと設置された水深160cmの水風呂。 地下天然水を使用しており肌当たりは柔らか。何より「露天で、深くて、空が見える」という環境が、銭湯価格で味わえるのが奇跡。水から上がった瞬間の外気浴動線も完璧です。
🧖♂️ 中部・北陸エリア
〜水質マニアが泣いて喜ぶ「聖地」ラインナップ〜
16. スパ・アルプス(富山・富山)
- 推し: 北アルプス花崗岩が磨いた「キレ」
- 解説: 「青の聖地」。食堂の水も水風呂もすべて飲める天然水。硬度は約67mg/L(中軟水)。 軟水すぎず、硬水すぎない。この「適度なミネラル」が、水に独特の「キレ(Crispness)」を与えています。肌にまとわりつかず、サッと切れるような爽快感。ゴクゴク飲んでも美味しい、バランスの王様です。
17. サウナしきじ(静岡・静岡)
- 推し: 成分バランスの黄金比が生む「母胎回帰」
- 解説: 全サウナーの憧れ。成分表を見ると硬度は84mg/L(中硬水)ですが、なぜか柔らかく感じる。 その理由は、カルシウムとマグネシウムの比率、そしてpH7.7という「人の体液に近い弱アルカリ性」にあると言われています。肌が水を弾くのではなく、水が肌に吸い付いてくる感覚。これが「母親の羊水」と形容される理由です。
18. 大垣サウナ(岐阜・大垣)
- 推し: チラー無し(冷却機不使用)の「生きた水」
- 解説: 「水の都」大垣の自噴水を使用。ここの水風呂にはチラー(冷却機)がありません。 地下深くから湧き出る水をそのまま掛け流しているため、水温は通年14℃前後。機械を通していない水は、溶存ガスなどが自然のままで、肌への刺激が極端に少ない。「冷たいのに痛くない」という矛盾を体験できる場所です。
19. ウェルビー栄(愛知・名古屋)
- 推し: 凍結寸前! アイスサウナの超軟水
- 解説: 室温マイナス25℃、水温3℃(表面が凍っていることもある)。 名古屋の水は硬度19mg/Lという全国屈指の超軟水だからこそ、不純物が少なく、綺麗な氷が張ります。一瞬で体表温度を奪われる生命の危機体験のあと、休憩スペースで血液が全力で巡り出す「ヒートバック」の快感は中毒性があります。
20. Kiwami Sauna(愛知・名古屋)
- 推し: 古民家の蔵 × 水深2m × 超軟水
- 解説: 名古屋の超軟水(地下水)を使い、古民家の「蔵」の中に水深2mの水風呂を作ってしまいました。 足がつかない深さでプカプカ浮きながら、静寂な蔵の中で瞑想する。視覚情報が遮断されるので、水と一体化する感覚(没入感)がハンパないです。
🧖♂️ 関西エリア
〜「柔」の京都、「剛」の神戸〜
21. 五香湯(京都・下京区)
- 推し: 京都盆地の地下水(出汁の水)
- 解説: 京都の地下には琵琶湖に匹敵する水瓶があると言われます。五香湯の水は、京料理の出汁に使われるような、非常に粒子が細かく柔らかい地下水。 硬度成分による引っかかりがなく、高温サウナで熱された体を優しく鎮めます。二層式のサウナも素晴らしいですが、この水質の良さが銭湯価格で楽しめるのが京都の凄みです。
22. 白山湯 高辻店(京都・下京区)
- 推し: ライオンの口から注ぐ高落差エアレーション
- 解説: サウナーなら一度は浴びたい「ライオンの口」。数メートルの高さからドバドバと天然水が注がれます。 水が激しく水面を叩くことで酸素を含み(エアレーション)、頭から被ることで脳への冷却効果+マッサージ効果が得られます。京都の良質な水を「物理的」に味わう贅沢。
23. 神戸クアハウス(兵庫・神戸)
- 推し: 硬度113mg/L! 日本屈指の「剛」の水
- 解説: 今回紹介する中でトップクラスの硬度(113mg/L)。六甲山の花崗岩で濾過された「宮水(酒造りの水)」と同じ水脈です。 軟水が「トロトロ」なら、ここの中硬水は「カリッ」としています。肌の表面で水がサッと切れるような、独特の収斂(引き締め)作用があり、湯上がり・サウナ上がりが最高に爽やかです。
🧖♂️ 九州・四国エリア
〜火山と溶岩が作った天然フィルター〜
24. 四万十サウナ(高知・四万十)
- 推し: 完全流水。大自然のエコシステム
- 解説: 施設内の水風呂ではなく、目の前の四万十川そのものが水風呂。 季節によって水温も流速も変わる「地球まかせ」のスペック。ですが、清流特有の溶存酸素の多さと、常に新しい水が流れ続ける冷却力は、人工施設では絶対に再現できません。
25. 御船山楽園ホテル らかんの湯(佐賀・武雄)
- 推し: 弱アルカリ性 × 超軟水の「美容液」
- 解説: サウナシュラン殿堂入り。水風呂には武雄温泉の源泉を冷却して使用(pH8.5〜9程度)。 弱アルカリ性は皮脂を乳化させ、超軟水は肌に馴染む。このダブル効果で、入浴中は肌がヌルヌル・トロトロになります。サウナでデトックスし、水風呂で肌を磨き上げる。もはやエステです。
26. サウナサン(長崎・佐世保)
- 推し: 竹炭・珊瑚・特殊繊維の「水質デザイン」
- 解説: 天然水に恵まれない環境を、技術で突破した名店。 竹炭で塩素を吸着し、珊瑚でミネラルを添加し、特殊繊維で水のクラスターを整える(と言われる)サウナサンシステム。12℃台というキンキンの設定でも「痛くない」のは、この徹底的な水質管理のおかげです。
27. 湯らっくす(熊本・熊本)
- 推し: MADMAX × 砥川溶岩層フィルター
- 解説: 熊本の地下深く、砥川(とがわ)溶岩層から汲み上げた水は、天然のフィルターを通した純度の高い地下水。 名物「MADMAXボタン」を押すと、頭上から毎分100リットル以上の水がドバドバ! 水深171cm(男性)の最深部でこの水圧を受けると、脳天への衝撃で思考が停止し、強制的なととのいへと導かれます。
28. 寒の地獄旅館(大分・九重)
- 推し: pH 4.6の冷たい硫黄泉(冷鉱泉)
- 解説: ここはサウナというより、江戸時代から続く「冷泉浴」。13〜14℃の硫黄泉が自噴しています。 成分は硫黄を含み、pH4.6の弱酸性。硫黄成分には血管拡張作用があるのに、冷たいから血管が縮こまる。この「広げたい vs 縮めたい」の矛盾が、身体の代謝機能を強力に揺さぶります。上がった後に体の芯からカッカと熱くなる「ヒートバック」は、真水にはない温泉成分特有の現象です。
まとめ:水風呂の個性を楽しもう!
こうして見ると、水風呂って本当に奥が深いですよね。
「軟水」の優しさ、「硬水」のキレ、「深さ」の浮遊感、「水流」の刺激。
次にサウナに行くときは、ぜひこのマトリクスを思い出して、
「お、ここの水はキレがあるな!硬度高めかな?」
「このトロトロ感はアルカリ性かも?」
なんて、自分の肌で答え合わせをしてみてください。
ただ冷やすだけじゃない。水の個性が分かると、ととのいの向こう側に行けるはずです!
それでは、よいサウナライフを!

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